6月8日(土)に開催予定のウミノフォトフェス in カシワジマ 2019に海辺の自然史研究舎と橘浦漁業協同組合でブースを出展します。ポスターはこちら↓
今回の出展内容は「ウニ殻標本」をつくる体験ブースです。棘や内臓を取り除いたウニの殻に石膏を流し込んで固め、インテリアやペーパーウエイトにもなる「標本」をつくります。体験を通じて海の生き物の不思議を感じてもらうというだけでなく、大月町で進められている藻場づくりの活動についても広く知ってほしい!と思い企画しました。
今回の標本づくりに使うウニは大月町橘浦地区で駆除されたものです。今、日本中で大型の海藻類が繁茂する藻場が消失してしまう「磯焼け」が発生しており、宿毛湾海域でも海の豊かさの低下につながる地域の問題となっています。この磯焼けが発生・継続する原因の一つとなっているのが「海藻類を食べるウニ類の増加(増えすぎ)」です。そこで宿毛湾環境保全連絡協議会と橘浦漁業協同組合は藻場の再生に向けたウニ類の駆除作業を橘浦地区で行っています。
この活動では通常、海中でウニを潰して駆除していますが、このイベントのために丁寧に採取して持ち帰ったものを使います。今回用意したウニはムラサキウニ、ツマジロナガウニ、クロウニ、コシダカウニ、シラヒゲウニ、ラッパウニ、クロスジラッパウニ、マダラウニなどです。
短時間で標本がつくれるように、また小さい子供さんにもやってもらえるようにするため、あらかじめ棘や内臓を取り除く処理をこちらで行いました。これが超たいへんでした。来る日も来る日もウニの殻と戦いました。苦労のかいあってかなりの数のウニを用意することができましたので多くの人に楽しんでもらえうと思います。興味のある方はイベント当日にぜひお立ち寄りください。ちなみに今回は特別に参加費無料です!(中地 シュウ)
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