おおつきにはおいしいタケノコが採れる竹林がたくさんあります。タケノコ(モウソウチク)の収穫期はふつう春先ですが、前年の夏の終りにタケノコはできており、土の中で春が来るのを待っています。それを12月から1月頃に収穫したものが「はやぼりたけのこ」です。徳島や鹿児島などで栽培されており、大変高値で取引されています。
家の裏の竹林で毎年1月頃からタケノコを掘るタケノコ掘りの達人がおおつきにはいます。一度、見せてもらったことがあるのですが、まるで魔法か超能力のようでした。土の中に完全に埋まっている小さなタケノコを百発百中で掘り当てていきます。なぜ場所がわかるのかと聞いてみると「タケノコがあるところは土が汗をかいている」と教えてくれました。タケノコは湿気を呼ぶので土の感じが違って見えるということらしいんですが、私にはまったくわかりませんでした。
はやぼりたけのこにはアクが少なく、そのままおき火に放り込んで焼くととても美味しくいただけます。トウモロコシのような甘さがあり、春を先取りしたようなとても贅沢な味です。
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