おおつきのカエル シュレーゲルアオガエル

地域の自然史

アオガエル科。北海道を除く日本全国に分布する日本固有のカエルです。湿地や田んぼのそばの草むらなどに生息しています。

大きさは30mm~60mmくらいで、メスのほうがオスよりも大きくなります。大月町での繁殖のピークは5月頃で、田んぼのあぜなどに穴を掘り、土の中に白いメレンゲ状の卵塊を産みつけます。繁殖期のオスは「コロコロコロ」という感じの澄んだ声で鳴きます。しかし、土の中に潜っていることが多いので鳴いている姿を見ることがなかなかできません。

アマガエルと似ていますが、目の後ろに黒い筋がないのですぐに見分けが付きます。また同じアオガエル科のモリアオガエルとよく似ていますが、高知県には分布していないので間違えることはないでしょう。ちなみにモリアオガエルは白目の部分が赤色ですが、シュレーゲルアオガエルは金色なので見分けることができます。

水辺の近くの草や木の葉の上で休んでいるところをよく見かけます。シュレーゲルアオガエルは落ち着いているというかおっとりしているというか、他のカエルのようにせせこましく動いたり、すぐにぴょんぴょんと逃げたりしません。物静かな雰囲気で、哲学者のような気品のあるカエルです。

葉の上で休んでいるところ(大月町周防形)
交接中の雌雄(大月町弘見)
田んぼの畦に産み付けられた卵塊(大月町添ノ川)
夜中に活動している個体(大月町周防形)
田んぼにいた若い個(大月町添ノ川)
 田んぼで死んでいた個体
背中に鳥のくちばしで付けられたと思われる傷があった

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