おおつきのカニ ヒメヒライソモドキ

地域の自然史

河口域の泥っぽい場所にある石の下で見つかる小型のカニです。存在を知らなければイソガニやケフサイソガニなどの子どもかと思って捕まえてみることもしないと思います。私もそういう眼(ヒライソモドキ眼)で見るまで、近所の川の河口にこのカニがたくさんすんでいることに気づきませんでした。

写真がないですが本種のオスのハサミには毛が生えています。メスには毛がありません。同じ場所にタイワンヒライソモドキという近縁種が出現しますが、甲の形や甲の横側にある切れ込みの数で見分けることができます。

タイワンヒライソモドキは甲の真ん中らへんで一番幅が広くなっており、甲の縁の切れ込みの数は1個です。これに対してヒメヒライソモドキは甲は眼の下あたりで一番幅が広くなっており、縁の切れ込みの数は2個です。背中側から見るとタイワンヒライソモドキは丸っこい感じ、ヒメヒライソモドキはスラリとした感じがします。また、ヒメヒライソモドキのほうが眼が大きいのでぱっと見ても違いがわかります。

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