GW沖ノ島オニヒトデ駆除1日目

保全

宿毛湾環境保全連絡協議会が行った宿毛市沖ノ島のオニヒトデ駆除作業に参加しました。先月24日に駆除を行なった範囲にもう一度行って、取り残しのオニヒトデを探しました。風が結構あり、天候がよくありませんでしたが海中での作業には特に支障はありませんでした。

現在、沖ノ島でのオニヒトデ駆除は黒潮生物研究所と岡山理科大が共同で開発した酢酸注射法で行なっています。開発に関わった一人である私がいうのもなんですが、注射駆除って利点がいろいろありますが、ちょっとめんどくさいところもあるんですよね。例えば注射する前にオニヒトデの体にキズを付けてしまうと、体腔に注入した酢酸液が破損した部位から体外に漏れ出てしまい、十分な効果が上げられなくなるなんてことがあります。

沖ノ島ではオニヒトデが岩やサンゴの隙間の奥などのややこしいところにいることが多いので、そこから引きずり出すときどうしても体を損傷してしまいます。そこで今回はハンマーを使ってオニヒトデを水中で潰していくという方法で駆除を行うことにしました。環状神経がある体中央の盤を破壊すれば、再生することはありません。潰すと生殖腺が体外に漏れ出るので、その個体がオスかメスか、あるいはどの程度生殖腺が発達しているのかなどがわかるといういいところもあります。

前回と同じメンバーで3名3本の作業を行いましたが、前回の駆除数を上回る212個体のオニヒトデを駆除しました。まだまだ取れそうです。(文責:中地シュウ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました