今日は愛南サンゴを守る協議会が行っているサンゴ保全活動に参加しました。今年度一発目の作業ということで由良半島の南岸にある塩子島でオニヒトデの駆除を行いました。とても美しい卓状ミドリイシ群集が広範囲に見られる(見られた)場所ですが、ここ数年、オニヒトデが大量に発生し、大きな被害が出ています。愛南町海域では今もっともオニヒトデが多い場所です。
今日の駆除数は5名2本の作業で458個体。たくさんいるだろうなとはみんな思ってはいましたが、予想をはるかに上回りました。同会の活動では過去最高の駆除数だとか。私も2010年ぐらいのピーク時の様子を思い出しました。オニヒトデは駆除範囲の全体に広がっていて、どこを見ても食痕だらけ。酢酸注射による駆除では追い付かないので水中でオニヒトデを潰す方法で駆除しました。オニヒトデは大型の個体が多く、ほとんどが30cm以上。40cmオーバーの座布団サイズもたくさんみられました。餌が豊富だからでしょうか、厚みがあってむちむちです。塩子島のさらに南には黒崎灯台があり、岩礁域が広がっています。こっちの方から塩子島に移動してきているようです。
塩子島を突破されると由良半島の付け根部分にあるサバ網代から須ノ川海岸にかけての範囲に被害が広がることが予想されます。これらの範囲には年齢が数百年クラスの大型群体からなる重要なサンゴ群集があります。塩子島ではオニヒトデがまだまだ捕れそうなので、愛南サンゴを守る協議会では今週末にも駆除を行う予定にしています。(中地シュウ)
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