おおつき昆虫記 ツマグロヒョウモン

地域の自然史

ツマグロヒョウモンはアジア地域に広く分布している南方系のヒョウモンチョウの仲間で、おおつきでもよく見かける蝶です。幼虫の食草はスミレ類で、パンジーやビオラなどの園芸植物もよく食べます。そのため、花壇などにもメスが卵を産みにやってきます。娘が通っていた保育園でも毎年プランターに植えているビオラに幼虫がわくので、園児たちがそれを捕まえて虫かごで飼い、蝶に羽化するまで育てていました。

ツマグロヒョウモンのメスは毒を持つタテハチョウの仲間、カバマダラ(キョウチクトウ科のトウワタを食草とするタテハチョウ)に擬態しているといわれており、ベイツ型擬態の例としてよく出てきます。また、ツマグロヒョウモンの幼虫も無毒ですが、かなり毒々しい姿をしています。「幼虫も擬態している」という話は調べても出てこないのですが、私はジャコウアゲハやベニモンアゲハなどの毒のあるイモムシにそっくりだと思います。機会があればそこらへんを詳しい人に聞いてみたいところです。

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