標本作製:シュモクの頭を煮る

自然史標本の作製

「なんでも煮るぞうくん」の試運転も済んだので、ついにシュモクザメの頭の除肉作業をはじめました。できるだけ大きな容器を用意したのですがサメの頭がでかすぎて全体が入りませんでした(涙)。何度も向きを変えながら煮ていきました。

たしかに熱が入ると皮や肉が取れやすくなるのですが、これだけ大きなものになると「簡単に」というわけには行きません。大きめのカッターを使って皮と肉を剥ぎ取っては、また少し煮て、また剥いでという作業を繰り返しました。美味しそうな匂いでもしたのか、近所の猫が6匹ほど集まってきました。

なんとか骨の形になるまでに4時間近くかかりました。顎の方はなかなかきれいにできました。歯が何本か脱落してしまいましたが、乾燥させたあと接着剤でつければOKでしょう。頭骨の方はいろいろ失敗もあり、ちょっとやり直したいぐらいです。まだまだ取り切れていない部分が残っているので、練習だと思って明日以降も作業をしていこうと思います。顎は一旦フォルマリンで固定してから細かい部分をきれいにして行くことにしました。それにしても想像以上の大変な作業です。

煮ているところ
カッターを使って皮や肉を取り除いていきます。すぐに切れ味が悪くなるので頻繁に歯を交換しました。
4時間かかってここまで来ました。頭は難しい。
シュモクザメはもともと口があまり大きくないサメですが、この個体は3m近くあったので立派です。

割り箸でつっかえ棒をしてフォルマリンで一旦、固定。

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