宿毛湾環境保全連絡協議会が進めている藻場の保全活動の打ち合わせを大月町橘浦にある橘浦漁業協同組合で行いました。当舎はこの活動のコーディネートとモニタリング調査を委託されています。
現在の水産庁の交付金を使った事業(水産多面的機能発揮対策事業)は2013年から進めています。それ以前に橘浦地区では湾内の一角を試験区にしたウニ除去試験なども行っているので、この地区での藻場づくりはかなり以前からの取り組みになります。藻場づくりを進めている浜を使った自然体験イベントなども地区の人と協力して行ったことがあり、個人的にも思い入れがある活動です。
昨年7月に起きた西日本豪雨災害により、橘浦の沿岸部は大きな被害を受け、藻場が回復してきていた浜にも大量の土砂が流入し、海藻の生育環境はかなり悪くなってしましました。また、藻場が回復してきたことに増えていた生き物も死んだりしており、藻場づくりの活動は「仕切り直し」で行うことになります。
今日の話し合いでは、今年度は地元のやる気のある若い人たちが中心となって取り組みを進める予定であること、宿毛湾環境保全連絡協議会が進めている水産多面的機能発揮対策事業の他にも橘浦漁協が独自の予算をつけてウニ除去を行うことなどが確認されました。また、また藻場が回復してきたら、以前もやったことのある浜を使った交流イベントをまたやろう!ということになり、藻場づくりの一つの目標ができました。今後の展開が楽しみです。(中地シュウ)
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