かたつむり調査 コハクオナジマイマイ

地域の自然史

高知県を中心とした南四国は貝類の宝庫と言われており、海産の貝類だけでなく、陸産貝類も種類が大変豊富です。地域の自然ともっと仲良くなるために身近な生き物カタツムリについて、今勉強しています。

前回はフタのあるカタツムリ3種を紹介しましたが、今日は家の横を流れる川沿いにある町道を歩いてカタツムリを探してみました。

道の脇に生えている草などを丁寧にみていくと殻が1.5cm前後のカタツムリがあちこちで見つかりました。殻の螺塔の部分がレモンイエローで、今流行のスケ感のある殻を持っています。十代のアイドルばりの透明感のあるなかなか美しいカタツムリです。これは図鑑を見るとすぐに種類が分かりました。コハクオナジマイマイ(オナジマイマイ科)です。

西日本を中心に分布する日本固有種で、殻の黄色い部分は透けて見えている軟体部の色らしいです。オオウミシダトウマキクリムシと同じシステムですね。殻だけになるとお手上げですが、生きているものであればこの色ですぐに見分けが付きそうです。ともかくこいつがたくさんいる種でよかった。始めから挫折するところでした。

交尾中の個体もいました。カタツムリの多くは数年生きるようですが、コハクオナジマイマイの寿命は1年で、秋に卵を産むとし死んでしまうようです。はかなげですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました