四万十高校自然環境コース研修

地域の自然史

9月11日・12日の1泊2日の日程で四万十高校自然環境コース2年生の研修を大月町で行いました。

1日目は高知県の海辺の自然についてのレクチャーの後、キャンプ場が整備されている大月町の尻貝海岸からシーカヤックを漕ぎ出し、海岸地形の観察をしました。尻貝から少し古満目のほうに入ったところに「千万滝」と呼ばれる海に面した断崖絶壁があります。

千万滝周辺には海蝕洞がいくつかあり、その一つはとても大きなドーム状になっています。そこを目指してカヤックを進めていきました。地元の人もあまり知らない穴場スポットで、カヤックでないとたどり着けない場所です。今回は海況や潮の時間もよく、無事に上陸ができました。この絶景の中で食べるお弁当は本当に格別でした。その後、尻貝の海岸に戻り、スノーケリングで海中風景や海の生き物を観察しました。夕飯は生徒さんが作ってくれたカレーです。猪肉と魚の差し入れもあり豪華な夕食になりました。

2日目は地域の海辺で行われている保全活動の紹介とオニヒトデについてのレクチャーを行いました。あとは標本作製のワークショップを行いました。藻場の再生活動で駆除されたウニを使って裸殻標本を作りました。先生方も含めてけっこう上手に作れていました。

この研修には8年ぐらい前から関わらせてもらっており、これまでけっこうハードなこともやってきました。今回は生徒さんも3名と少人数だったこともあり、少しゆるめのスケジュールにしましたが、国立公園の指定を受けた大月町の雄大な海辺の自然を満喫してもらえたかと思います。生徒さんよりも引率の先生方や講師の私が楽しんでしまうというのがこの研修のいつものパターンです。

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