開けた原っぱを歩いていると、草の陰から大きなバッタが音を立てて飛び出してきて驚かされることがあります。日本最大のバッタ、トノサマバッタです。
トノサマバッタ(バッタ科)は北海道から沖縄まで日本全国に分布している大型種で、日当たりの良い草原や河川敷などに生息し、イネ科の植物を主に食べて暮らしています。警戒心が強く、飛翔力が強いので捕まえるのがなかなか難しいバッタです。
トノサマバッタは、時に数千万に達する群れをつくり、長距離を移動しながらその地域にあるあらゆる植物を食い尽くしてしまうことがあります。
このような現象は中国で昔から発生しており、 洪水や干ばつと並ぶ大災害、「蝗害(こうがい)」として恐れられて来ました。
日本では近年、「草地」というものが全国的に減っているため、トノサマバッタも珍しいバッタになりつつあるようです。
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