大月町における淡水産甲殻類の分布状況を把握しようといろいろな川でエビやカニを探しています。今日はアシハラガニを探してみました。
アシハラガニはその名の通り、河口域にあるアシ原すむカニです。干潟に行けばいくらでも見ることができるごく普通の種類です。
しかし、平地が少なく地形が急峻な大月町にはそもそも干潟が発達するような川が少ないため、干潟とアシ原がセットになった場所がほとんどありません。そのため、これまでに大月町内で本種を確認したことはありませんでした。
もしかしたらいるかもしれないと思い、今日訪れたのは平山にある頭集川の河口。頭集川は古満目の切れ込んだ湾に流入する河川で、河口部にはおおつきでは珍しい「干潟」があります。
今回はアシハラガニの探索が目的なので、河口域にある干潟のまわりはスルーしました。ここらへんは山が迫っており植生帯がないのです。
河口から少し川を登ると県道沿いのガソリンスタンドの裏手にある畳4枚分ぐらいの広さにヨシが生えている場所がありました。
このまわりを探したところ、クロベンケイガニ、フタバカクガニ、アカテガニに混じってアシハラガニがいました!
クロベンケイガニが一番多く、アシハラガニは数える程度でしたが、こんなにささやかな「アシ原」にもちゃんといるなんて驚きです。
今日は「おおつきにもアシハラガニがいる」ということを確認できとってもスッキリしました。これから潮が良くなるので干潮に合わせて足を運び、頭集川の河口域にどんなカニがいるのか調べていきたいと思います。
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